手術の傷:縦切りと横切りの違い

婦人科の手術の傷
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手術の傷の縦切りと横切りの違いは?

婦人科の手術では開腹手術の場合は縦切りと横切りがあります。

どうして縦と横の違いがあるのか、メリットやデメリット、傷の大きさや目立つ度合について解説します。


縦切り


昔からある方法で、おへその下あたりから恥骨のあたりまで10cm前後切ります。
縦にきるので温泉などで裸になった場合に傷が目立ちます。

メリット

・傷が目立つので本人にとってのメリットというものはあまりないですが、横切りよりも切ったときに中を見やすいので視野が広く手術しやすくなります。そのため横切りよりは安全性が高いため、緊急手術ではほぼ縦切りとなります。
また、視野が広いのでたいていの病気のケースでも対応可能です。
子宮筋腫や複数あったり非常に大きくなってしまった場合などは横切りだと取りきれないこともありますが縦切りであれば広いので取り除きやすくなります。

・お腹の筋肉は縦向きのため、筋肉と同じ向きの縦に切ることで出血が少なくて済み、手術にかかる時間もその分短縮できます。

デメリット


傷が目立つことです。
病院によっては傷が目立たないように形成外科の紹介をしてくれる場合もあります。

横切り


恥骨のあたりを左右に10cm前後切る方法です。
恥骨のあたりを切るので、傷は目立ちません。水着もセパレートタイプもデザインを選べば着られます。

メリット


・傷が目立たないこと

デメリット


・縦切りほど視野が広くならないので、緊急手術や難易度が高いケースの場合には適応できません。

・お腹の筋肉は縦向きに対し、その向きにさからって横に切るので筋肉を断裂するようなことになり、出血が多くなることもありますし、術後に筋肉がうまく発達しないとたるみやすくなります。


縦切りと横切りとどちらがいいの?


手術する本人にとっては傷が目立ちにくい横切りのほうがよいでしょう。
ただ、適応できない場合もありますし、縦切りよりは技術がいりますので医師の技術も必要です。

また、縦切りのほうが歴史が古く一般的であるため、医師によっては有無をいわさずに縦切りの場合もあります。医師の考え方によっては横切りができるケースで希望してもやってもらえないこともありますのでよく医師と相談したほうがよいでしょう。

子宮筋腫で状態が悪い場合などは、出産時に帝王切開をすることも考えて縦切りにしてしまうという考えの医師もいるようです。


管理人のプチ体験談


管理人は傷が目立たないようにと医師が配慮してくれて横切りでやってもらいました。
ただし、管理人は卵巣に問題があり子宮を切るわけではなかったので横切りが可能だったと思われます。

傷は15cm以上あり結構長いですが、目立ちません。
ケロイドなども起こっていませんでしたが、筋肉を切っているので手術後はとっても痛かったです。
お腹に力が入りませんでした(泣

開腹手術だと出産するときは帝王切開になってしまうの?


妊娠希望の場合は、開腹手術をしたことで帝王切開になってしまうのかが心配だと思います。
これは必ずしもそうはならないのですが、ケースによりますので別ページで解説します。

開腹手術だと出産のときは帝王切開になるの?をお読みください^^



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