卵巣チョコレートのう胞の手術の解説

卵巣チョコレートのう胞の手術の解説

卵巣を全部とる手術の場合

 

卵巣そのものを切り離して、傷をつけた部分から卵巣ごと取り出します。

 

卵巣のチョコレートのう胞の部分だけ取り除く手術の場合

 

  1. 卵巣にバルーンカテーテルといって、空気を入れて膨らませることができる管を刺します。
  2. 卵巣の中と外の両方でこのバルーンを膨らませて穴をふさぎます。
  3. この状態で、卵巣の中の病気の部分が漏れ出ないようにしながら、チョコレートのう胞の中身を吸い出して、のう胞の大きさを小さくしておきます。
  4. 癒着部分は、超音波メスでていねいに切り離していきます。
  5. 超音波メスで卵巣を切開します。
  6. 続いて、超音波メスでチョコレートのう胞の部分を切り離し、鉗子で病気の部分を取り除きます。
  7. 高周波メスで止血。
  8. お腹の中の癒着部分をできるだけはがしておきます。
  9. 最後に生理食塩水で繰り返しお腹の中をきれいに洗って、吸収される癒着防止シートを入れて手術が終わります。

 

腹腔鏡手術の危険性

 

子宮内膜症が進行している状態だと、子宮や卵巣、直腸が癒着してひとつの塊のようになってしまうこともあります。
このような状態の場合、癒着をはがすといっても、血管、直腸、尿管などを傷つけやすいため、丁寧で繊細な作業が必要となってきます。

 

直腸や尿感を傷つけたり、誤って鉗子で刺してしまったらどうするの?

 

このような場合は、縫い合わせることで対処できる場合は縫い合わせます。
出血が多かったり、縫い合わせられる状態でないたときは、開腹手術に切り替えて手術を続けることもあります。

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